外壁塗装の足場の費用ってどのくらいかかるの?
外壁塗装を検討している多くの方が気にするのが、足場代です。足場は安全に塗装作業を行うために欠かせないものですが、その費用が高額になることが多く、予算の大部分を占めます。
本記事では、外壁塗装における足場代の相場やその内訳、安全性とコストのバランスを取る方法、さらに足場代を抑える具体的な方法について詳しく解説します。
これを読めば、足場代の全体像を把握し、適切な判断ができるようになります。
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建築事務所タケシタ代表
長崎市で建築会社を経営。二級建築事務所として、設計や建築の監修を行っています。当メディアでは、建築情報に関する監修を行いながら、外壁の劣化やシロアリから建築を守るための情報発信に貢献しています。監修メディア:「外壁ビフォーアフター」「シロアリバスターズ」
クロモリ ユウキ
1989年福岡市生まれ 2023年1月air Inc.を設立/web歴15年/マーケティング歴5年 建築学部卒。大学在籍中からwebマーケティングを研究し、2020年webメディアを事業譲渡。2022年までプライム上場企業マーケティング部にパートナーメンバーとして在籍。地方でマーケティングをやっています。
外壁塗装における足場代の重要性
この章では、外壁塗装における足場代の重要性について説明します。足場は外壁塗装を安全かつ効率的に行うために欠かせないものであり、その費用は塗装工事全体の大部分を占めます。適切な足場を選ぶことで、コストを抑えつつ安全性を確保することができます。
ここでは、足場代の内訳とその理由、安全性とコストのバランスを取る方法、足場代を抑えるための具体的な方法について詳しく解説します。
この章を読むことで、足場代の詳細な内訳とその理由を理解し、安全性とコストのバランスを取るためのポイントを学ぶことができます。
足場代を抑えるための具体的な方法についても知ることができ、予算管理の一助となります。
外壁塗装の足場代には、以下の費用が含まれます。
費用項目 | 説明 | 相場 |
---|---|---|
組み立て費用 | 足場の設置作業費用 | 1㎡あたり700~1,500円 |
解体費用 | 足場の撤去作業費用 | 1㎡あたり700~1,500円 |
資材運搬費用 | 足場資材の運搬にかかる費用 | 一律費用、業者による |
飛散防止ネット養生費 | 塗料の飛散を防止するネットの設置費用 | 1㎡あたり100~200円 |
例えば、30坪程度の住宅では以下のように計算されます:
住宅の外周 | 家の高さ | 平米単価 | 総費用 |
---|---|---|---|
25m | 6m | 1,000円 | 198,000円 |
足場代が高額になる理由は、作業の安全性を確保するために専門の資格を持つ職人が必要であり、組み立てや解体の手間も大きいからです
坪数別の足場代相場
住宅の坪数 | 足場代の相場 |
---|---|
25~30坪 | 15~20万円前後 |
30~35坪 | 18~23万円前後 |
35~40坪 | 20~25万円前後 |
一般的な住宅の場合、足場の相場は上記のような価格帯で収まることがほとんどです。
足場代の費用は、お住まいの住宅の大まかな外周がわかれば、自分で計算して費用を算出することができます。計算方法は以下の通りです。
足場面積=(建物の外周+4m)×(建物の高さ+0.5m)
足場は、建物の外側に配置する必要があるため、建物よりも外周の長さが長くなります。一般的には、建物の外壁から0.5mほど外側に設置されるため、4方向分(4m)が加算されます。
足場の設置は、塗装作業の安全性を確保するために不可欠です。安全性を犠牲にして足場代を削減するのは危険です。そのため、コストを抑えつつ安全性を確保する方法として、自社で足場を保有し、自社で設置できる業者を選ぶことが挙げられます。
これにより外注費用を削減でき、総コストを抑えることが可能です。また、複数の業者から見積もりを取り比較することで、適正価格の業者を見つけることができます。
足場代を抑えるための具体的な方法としては、次のようなものがあります。
- 自社設置の業者を選ぶ: 自社で足場を保有し、設置できる業者を選ぶとコスト削減になります。
- 足場の種類を選ぶ: 簡易な足場(例:くさび足場)を選ぶことでコストを抑えられます。
- 複数の業者から見積もりを取る: 複数の見積もりを比較し、最もコストパフォーマンスの高い業者を選ぶことが重要です。
- キャンペーンを利用する: 時期によっては、割引キャンペーンを行っている業者もありますので、そういった機会を利用することも一つの方法です
だだし、足場代無料というようなキャンペーンにはご注意ください。最低でも15万から20万円は必要になる足場設置費用なので、無料になる場合は、別の費用として記載されていることがあります。
足場の種類とそれぞれの特徴
この章では、外壁塗装に使用される足場の種類と、それぞれの特徴について詳しく説明します。足場の選択は、作業の安全性や効率性に大きな影響を与えます。各種類の足場のメリットとデメリットを理解することで、適切な足場を選び、安全かつ効率的な作業を行うことができます。
ここでは、ヒゲ足場、枠組み足場、単管ブラケット足場について、それぞれの特徴を解説し、選び方のポイントを紹介します。
この章を読むことで、足場の種類とそれぞれの特徴を理解し、自分のニーズに合った足場を選ぶための知識を得ることができます。
使用される足場がどのようなものか知っておくと安心です!
外壁塗装に使われる足場の種類と相場
足場の種類 | 相場 |
---|---|
ヒゲ足場 | 1㎡あたり700~1,500円 |
枠組み足場 | 1㎡あたり1,200~1,800円 |
単管ブラケット足場 | 1㎡あたり900~1,600円 |
ヒゲ足場は、外壁塗装で一般的に使用される足場です。以下はその特徴です。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
安全性 | 安全性が高く、安定している | 施工期間が長くかかる場合がある |
コスト | 比較的安価で、多くの業者が取り扱っている | 材料が重いため、運搬に時間がかかる |
設置の容易さ | 簡単に設置でき、場所を選ばない | 設置時の騒音が発生することがある |
ヒゲ足場はその安全性と安定性から、多くの現場で選ばれていますが、施工期間や設置時の騒音を考慮する必要があります。
枠組み足場は、大規模な建物に適した足場です。以下はその特徴です。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
高さ対応 | 高層建築に対応可能で、安全性が高い | 部材が大きいため、設置場所が限られる |
設置の安定性 | 高い安定性を持ち、強風にも耐える | 材料のコストが高く、初期費用がかかる |
使用用途 | 高層階の作業に適している | 搬入経路が広く必要で、資材置き場が必要 |
枠組み足場はその高さ対応と安定性から、高層建築の現場で選ばれますが、部材の大きさや初期費用を考慮する必要があります。
単管ブラケット足場は、安全性を高めた足場です。以下はその特徴です。
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
安全性 | 単管足場よりも安全性が高い | 設置の工期が長い |
コスト | 比較的安価で、安全性が高い | ボルトの緩みが発生することがある |
設置の安定性 | 安定して作業ができる | 設置場所によっては不安定になる場合がある |
単管ブラケット足場はその安全性と安定性から選ばれますが、設置の工期やボルトの緩みを考慮する必要があります。
足場代に影響を与える要因
この章では、足場代に影響を与える主要な要因について詳しく説明します。足場代は建物の高さや形状、地域や季節、業者の選び方によって大きく変動します。これらの要因を理解することで、より正確な予算計画を立てることができます。
この章を読むことで、足場代に影響を与える具体的な要因を理解し、適切なコスト管理と予算計画を立てるための知識を得ることができます。
ここでは、建物の高さと形状、地域や季節による変動、業者選びと見積もりのポイントについて詳しく解説します。
これまで、足場を組むために必要だった部材が、1.5倍ほど増えるため場所によっては足場代金が2倍ほどになるとも言われています。ここに至った経緯としては、足場から転落して亡くなる方が多く、年間400人以上の犠牲が出ていたそうです。
そこで、今回安全策を取るような法改正が行われ、部材の数が必要になりました。
足場代に影響を与える最も大きな要因の一つは建物の高さと形状です。
要因 | 説明 |
---|---|
建物の高さ | 高層建築や3階建て以上の建物は、足場の組み立てが複雑になり、費用が高くなる。特に、高層マンションやビルなどでは専門的な技術と装備が必要です。 |
建物の形状 | 複雑な形状の建物や凹凸が多い建物は、足場の設置に手間がかかり、費用が増える。湾曲した外壁や多数のバルコニーがある場合、足場の構造も複雑になります。 |
建物の高さの影響
高層建築や3階建て以上の建物では、足場の組み立てが複雑になり、専門的な技術と装備が必要です。このため、通常の2階建て住宅に比べて足場代が高くなります。例えば、10階建て以上の高層マンションやオフィスビルの場合、高所作業用の足場やクレーンを使用する必要があり、追加の安全対策も求められます。
建物の形状の影響
建物の形状も足場代に大きく影響します。外壁が直線的でシンプルな形状の建物に比べ、凹凸が多い建物や湾曲した外壁、多数のバルコニーがある建物では、足場の設置に手間がかかり、費用が増えます。例えば、円形や多角形の建物、装飾が多い外壁などは、足場の設置が複雑になり、その分コストも高くなります。
高層建築や複雑な形状の建物では、足場の設置に高度な技術と時間が必要になるため、足場代が高くなります。
足場代は地域や季節によっても変動します。
要因 | 説明 |
---|---|
地域 | 都市部は人件費や資材費が高くなるため、足場代が高くなる傾向がある。特に、大都市圏では地価や運搬費も影響し、総費用が増加します。 |
季節 | 繁忙期(春・秋)は需要が高まり、価格が上昇することがある。逆に、閑散期(冬や梅雨時)は割引が適用される場合もあります。 |
地域の影響
都市部では人件費や資材費が高いため、足場代も高くなる傾向があります。特に東京、大阪、名古屋などの大都市圏では、地価や運搬費が影響し、総費用が増加します。これに対して、地方都市や郊外では人件費や資材費が比較的低いため、足場代も安くなることが多いです。
季節の影響
足場設置の費用は季節によっても変動します。春や秋は外壁塗装の需要が高まるため、足場代も上昇することが多いです。特に、3月から5月、9月から11月の繁忙期には、施工業者のスケジュールが埋まりやすく、価格も高くなります。一方で、冬季や梅雨時期は需要が低くなるため、割引が適用される場合があります。この時期に工事を依頼すると、コストを抑えることができるかもしれません。
都市部では人件費や資材費が高いため、足場代も高くなる傾向があります。また、春や秋の繁忙期には需要が集中するため、価格が上昇することがあります。
業者選びや見積もりの取り方も足場代に大きく影響します。
ポイント | 説明 |
---|---|
複数の見積もり | 複数の業者から見積もりを取り、比較することで適正価格を見極めることができる。見積もりには内訳を明示し、費用の透明性を確認することが重要です。 |
業者の信頼性 | 信頼できる業者を選ぶことで、過剰な費用を避け、適正な価格でサービスを受けることができる。過去の実績や口コミを参考にするのも良い方法です。 |
契約内容の確認 | 契約書の内容を詳細に確認し、追加費用や保証について明記されているかをチェックする。曖昧な契約内容は後々のトラブルの原因となるため注意が必要です。 |
複数の見積もりの重要性
足場設置工事を依頼する際には、必ず複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。見積もりには作業内容や費用の内訳を明確に記載してもらい、費用の透明性を確認しましょう。これにより、過剰な費用を避け、適正価格でサービスを受けることができます。特に、追加費用が発生する可能性がある場合は、その詳細を確認することが必要です。
業者の信頼性の確認
業者の選定においては、信頼できる業者を選ぶことが重要です。業者の過去の実績や口コミを調べ、信頼性を確認しましょう。また、業者が所属する業界団体や認定資格を持っているかどうかもチェックポイントです。信頼できる業者を選ぶことで、施工の質が保証され、トラブルを避けることができます。
契約内容の確認
契約を締結する前に、契約書の内容を詳細に確認しましょう。特に、追加費用や保証について明記されているかを確認することが重要です。曖昧な契約内容は後々のトラブルの原因となるため、細かい点まで確認し、不明点があれば事前に業者に質問することが必要です。信頼できる業者は、顧客の質問に対して誠実に対応してくれるはずです。
複数の見積もりを取り比較することで、適正価格を見極めることができます。また、信頼できる業者を選ぶことで、適正な価格で高品質なサービスを受けることが可能です。
足場設置に関するよくある質問と回答
この章では、足場設置に関するよくある質問とその回答について詳しく説明します。外壁塗装を依頼する際に、足場設置に関する疑問を解消することは重要です。適切な知識を持つことで、スムーズな施工が実現できます。
足場に関するよくある質問を解決します!
足場設置の際には、建物の周囲に約1メートルのスペースが確保できれば十分です。しかし、狭小地や住宅密集地ではそれ以下のスペースでも対応可能な「狭小地用足場」が使用されることがあります。
この特別な足場は、支柱や踏板の幅が通常よりも狭く設計されており、70cm前後のスペースでも設置が可能です。また、お隣の敷地を借りることでスペースを確保する場合もあります。
足場設置には、追加費用が発生する場合があります。以下は一般的な追加費用の例です:
費用項目 | 説明 |
---|---|
悪天候時の補強費 | 強風や大雨などの悪天候時には、足場を補強するための追加費用が発生することがあります。 |
特殊な足場の設置費 | 凹凸の多い建物や特殊な形状の建物には、通常の足場設置費に加えて追加費用がかかる場合があります。 |
安全対策費 | 高所作業や特殊な環境での作業には、追加の安全対策費用が必要となることがあります。 |
足場の設置は、専門の資格を持つ作業主任者と、足場設置の経験が豊富な職人が行います。具体的には、次のような役割があります:
役割 | 説明 |
---|---|
作業主任者 | 足場の組立て等作業主任者の資格を持ち、足場設置の全体指揮を行います。 |
足場職人 | 実際に足場を組み立てる職人で、高所作業に慣れた技術者が担当します。 |
安全管理者 | 現場の安全を管理し、作業中の安全対策を徹底します。 |
これらの専門家が協力して足場を設置することで、安全かつ効率的な外壁塗装作業が可能になります。
足場代を含む外壁塗装の総コストを抑える方法
この章では、足場代を含む外壁塗装の総コストを抑えるための具体的な方法について説明します。
効果的な予算管理や計画の立て方、外壁塗装の相場を確認する方法、信頼できる業者選びのコツを紹介し、予算内で質の高い外壁塗装を実現するためのポイントを解説します。
外壁塗装に関する知識が深まり、外壁塗装をお得に施工できる知識が深まります!
外壁塗装の総コストを抑えるためには、効果的な予算管理と計画が不可欠です。
方法 | 説明 |
---|---|
初期見積もりの徹底 | 複数の業者から詳細な見積もりを取り、費用の透明性を確保する。 |
節約ポイントの把握 | 必要な部分と不要な部分を明確にし、コストカットできる箇所を見極める。 |
計画の柔軟性 | 予算内で最大限の効果を得るために、計画の見直しや柔軟な対応を行う。 |
初期段階で複数の業者から詳細な見積もりを取得し、費用の透明性を確保することが重要です。また、必要な部分と不要な部分を明確にし、コストカットできる箇所を見極めることで、総コストを抑えることができます。
外壁塗装の相場を確認することで、適正な価格での施工を依頼することが可能になります。
確認方法 | 説明 |
---|---|
インターネットでの調査 | インターネットで外壁塗装の相場を調べ、複数のサイトを参考にする。 |
知人や口コミの情報 | 知人や口コミを参考に、実際の施工費用についての情報を収集する。 |
見積もりの比較 | 複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで適正な価格を把握する。 |
インターネットでの調査や知人の口コミを活用し、外壁塗装の相場を確認します。また、複数の業者から見積もりを取り比較することで、適正価格を見極めることができます。
業者を探すのは大変な作業ですが、一括見積もりサービスを利用することで効率的に信頼できる業者を見つけることができます。一括見積もりサービスを使うと、複数の業者から見積もりを一度に取得でき、比較が容易になります。
さらに、サービスに登録されている業者は事前に審査を通過しているため、一定の品質が保証されています。これにより、安心して業者を選ぶことができます。