シロアリの見分け方と種類を徹底解説!
住まいの静かな暮らしを脅かすシロアリ。その存在を最も直接的に感じる瞬間が、床下や壁の隅で茶色い土のようなトンネル、いわゆる「蟻道」を目にしたときかもしれません。
地面から垂直に伸び、家の構造をじわじわと侵食するこれらの蟻道は、シロアリの活動の明確な証拠。しかし、シロアリだけが蟻道を作るわけではなく、他の昆虫もまた似たような構造を作り出します。
このため、蟻道を見つけたものの、「本当にシロアリによるものか?」という疑問と不安を抱える方も少なくないでしょう。
この記事では、そんなシロアリの蟻道に焦点を当て、なぜシロアリがこのような構造物を作るのか、またシロアリ以外の昆虫の巣との違い、蟻道が特に見つかりやすい場所、そして何よりも重要な、蟻道を見つけた際の適切な対応方法について、分かりやすく解説します。
シロアリの蟻道を発見したらどうすべきか、その一歩を踏み出す前に知っておくべき情報を、ここで詳しく紹介します。
- シロアリが蟻道を作る背景とその生態についての理解。
- イエシロアリ、ヤマトシロアリ、アメリカカンザイシロアリなど、日本国内で見られる主なシロアリの種類と、それぞれの特徴や見分け方。
- シロアリ被害を早期に発見し、適切に対応するためのチェックポイント。
シロアリ博士
しろあり防除施工士/シロアリ駆除業者勤務15年 これまで、シロアリ駆除を100件担当した経験がります。シロアリに関する情報を監修しております。
クロモリ ユウキ
1989年福岡市生まれ 2023年1月air Inc.を設立/web歴15年/マーケティング歴5年 建築学部卒。大学在籍中からwebマーケティングを研究し、2020年webメディアを事業譲渡。2022年までプライム上場企業マーケティング部にパートナーメンバーとして在籍。地方でマーケティングをやっています。
建築事務所タケシタ代表
長崎市で建築会社を経営。二級建築事務所として、設計や建築の監修を行っています。当メディアでは、建築情報に関する監修を行いながら、外壁の劣化やシロアリから建築を守るための情報発信に貢献しています。監修メディア:「外壁ビフォーアフター」「シロアリバスターズ」
シロアリに関して全く知識がない方でも理解できるように、基本から丁寧に説明していきます。シロアリによる被害を最小限に抑えるために、どのような点に注意すべきか、具体的なアドバイスも交えながら解説していきます。
シロアリが蟻道を作る理由
シロアリは、巣がいっぱいになると移動を開始します。その為、蟻道のすぐ近くにたくさんのシロアリが潜んでいるため注意が必要です。
シロアリが蟻道を作る主な理由は、生存とコロニーの繁栄を確保するためです。
シロアリは、乾燥と光を極度に嫌うため、湿度が高く暗い環境を好みます。このような条件は、直接的な日光や乾燥から身を守りながら、食物源である木材へ安全に移動するために必要です。
蟻道は、巣と食料源との間を行き来する際に使用されるトンネルのような構造で、シロアリにとって外敵からの保護や、湿度と温度を適切に保つための重要な手段です。
また、蟻道を通じて、コロニー内で情報の伝達や資源の共有が行われ、群れとしての生活が成り立っています。シロアリの蟻道は、彼らの生態系において非常に緻密に計算された設計であり、生存戦略の核心部分を成すものです。
シロアリが蟻道を作りやすい場所
シロアリは、特に湿度が高く、木材に直接アクセスできる場所に蟻道を作りやすいとされています。
設置場所 | 特徴・説明 |
---|---|
基礎の立ち上がり部分 | 地面から建物へ続く部分で、湿気が集まりやすく、シロアリが侵入しやすい。 |
配管の隙間 | 水道管やガス管、電気配線の周囲にある微小な隙間からシロアリが侵入し、蟻道を作ることがある。 |
束石・床束 | 直接地面に接しており、湿度が高い環境を好むシロアリにとって、蟻道を作りやすい場所の一つ。 |
断熱材 | 床下や壁内に施工された断熱材は、シロアリにとって理想的な隠れ場所となり得る。湿気を保持しやすい性質もシロアリの蟻道形成を促す。 |
一般的に、家屋の基礎の立ち上がり部分や、配管の隙間、束石や床束など、地面と直接接触している部分や、湿気が多く蓄積しやすい場所が好まれます。さらに、断熱材を含む人工の建材内部も、シロアリにとって魅力的な環境を提供します。
これらの場所は、シロアリが巣から食料源へと移動する際に、保護と隠蔽を兼ね備えた理想的なルートとなり得るのです。
また、家屋の隙間や亀裂、水漏れや不適切な換気により湿度が高くなった部分も、シロアリの蟻道が形成されやすい典型的な例です。シロアリの被害を未然に防ぐためには、これらの場所の定期的なチェックと適切なメンテナンスが不可欠であり、湿度管理と共に建物の密閉性を高めることが効果的な対策となります。
基礎の立ち上がり部分
基礎の立ち上がり部分は、シロアリが蟻道を作りやすい場所の典型例です。
この部分は、地面から建物へと続く重要な接点であり、しばしば湿気が集まりやすいエリアとなります。シロアリはこの湿度の高い環境を好み、基礎を通じて家屋内部へ侵入します。
立ち上がり部分に隙間やひび割れがあると、シロアリにとってさらに侵入しやすくなり、蟻道を作る理想的なルートを提供します。
また、この部分が地面に近いため、土壌中からのシロアリが直接アクセスしやすくなっています。防蟻対策としては、基礎の立ち上がり部分に防蟻剤を塗布することや、定期的な点検を行い、隙間やひび割れを早期に発見し修復することが重要です。
これにより、シロアリが建物内部へ侵入することを効果的に防ぐことができます。
配管の隙間
配管の隙間は、シロアリにとって蟻道を作るのに最適な場所の一つです。
水道管やガス管、電気配線などの周囲には、しばしば微小な隙間や穴が存在し、これらがシロアリの侵入口となり得ます。特に、湿気が多いキッチンやバスルーム周辺の配管は、シロアリが好む環境を提供します。
配管周辺の隙間から侵入したシロアリは、建物の構造内部に蟻道を形成し、やがては建物の木材部分に被害を及ぼすことになります。配管の隙間を通じてシロアリが侵入するのを防ぐためには、配管工事時に隙間を適切に封じることが重要です。
また、定期的な点検により、既存の隙間がないか確認し、発見次第、専門のシロアリ防除業者による処置が必要です。これにより、シロアリの侵入を防ぎ、建物を守ることができます。
束石・床束
束石や床束は、建物の基礎構造を支える重要な部分であり、シロアリが蟻道を作りやすい場所のひとつです。
これらの部分は直接地面に接しており、土壌の湿気やシロアリ自体が容易にアクセスできる条件を備えています。特に、湿度が高い地域や雨水の排水が不十分な場所では、束石や床束周辺の土壌が湿潤状態を保ちやすく、シロアリにとって理想的な環境を提供します。
シロアリはこれらの構造部分を通じて建物内部へ侵入し、木材などの有機物を食害する蟻道を形成します。対策としては、建物の基礎周辺の土壌処理や、湿気対策を含めた適切な水はけの確保が効果的です。
さらに、定期的な点検を行い、早期にシロアリの活動の兆候を見つけ出し、適切な防除処理を施すことが重要です。
断熱材
断熱材は、建物の温熱環境を改善するために使用される材料ですが、シロアリが蟻道を作りやすい隠れ家となることがあります。
特に、床下や壁内など、人の目に触れにくい場所に施工された断熱材は、シロアリにとって理想的な隠れ場所となります。断熱材自体がシロアリの食害対象となることは少ないものの、その周囲の湿った木材が食害されやすく、また、断熱材が湿気を保持しやすい性質を持っている場合、シロアリの繁殖に適した環境を提供してしまいます。
断熱材周辺でのシロアリ対策としては、まず、断熱材の施工時に隙間なく適切に設置すること、建物の換気を良くして湿気を適切に管理することが重要です。
また、定期的な床下や壁内の点検を行い、シロアリの侵入や活動の兆候を早期に察知し、対処することが効果的な防止策となります。
蟻道の見分け方
シロアリ被害は時として深刻なものとなります。シロアリが出てきているのに放置をしていると、取り返しがつかないことになり、最悪の場合は大規模なリフォームが必要になるケースもあります。
蟻道の見分け方を知ることは、シロアリ被害を早期に発見し対処する上で重要です。
シロアリの蟻道は固く頑丈で、シロアリの排せつ物、木材のカス、土などを練り込んだ「蟻土」で構成されています。そのため、押しても崩れにくく、途切れることなく一定の方向に延びていることが多い特徴を持ちます。
これに対し、クロアリや他の昆虫による蟻道や巣は、質感が柔らかくもろい傾向にあり、容易に崩れやすいです。
また、シロアリの蟻道は特に基礎部分や湿った木材の近くに見られることが多く、これらの場所で見つかった場合は、シロアリ被害の可能性が高いと考えられます。
蟻道の構造や質感を確認することで、シロアリによるものか他の昆虫によるものかを見極めることができます。
シロアリと間違えやすい蟻道に似たもの
種類 | 蟻道や巣の特徴 |
---|---|
シロアリ | 固くて頑丈。排せつ物と木材のカス、土を練り込んだ「蟻土」でできている。途中で途切れていないことが多い。 |
クロアリ | 柔らかくてもろい。主成分は木くず。途中で途切れていることが多い。 |
ジグモ | 筒形の巣を作る。柔らかくフワフワして崩れやすい。白いクモの糸が混じっている。 |
シロアリの蟻道と間違えやすいのがクロアリやジグモの作る巣です。
クロアリの蟻道は主に木くずからできており、シロアリの蟻道に比べて柔らかく崩れやすい性質があります。また、クロアリの蟻道は途中で途切れていることが多く、長いトンネル状ではないのが特徴です。
一方、ジグモの巣は土中から地上にかけて作られ、白っぽいクモの糸が混ざっているのが確認できます。これらの巣はフワフワしており、触れると崩れやすいです。
これらの違いを理解することで、シロアリの蟻道を正確に識別し、適切な対策を講じることができます。クロアリやジグモの巣が見つかった場合でも、シロアリとの見分けがつきにくい状況では専門家に相談することが最善の対策となります。
シロアリの蟻道の特徴と実際の写真
国内で住宅に被害を与える主要なシロアリとして、イエシロアリとヤマトシロアリがありますが、蟻道の作成に関しては異なる特徴を持っています。
イエシロアリは蟻道の幅が横に広がりやすく、固定された塊状の巣を中心に蟻道を伸ばしていきます。これにより、イエシロアリは行動範囲を大きく広げ、結果として被害を深刻化させることがあります。
この種の蟻道は、木材やその他の建材の内部だけでなく、壁面などにも見られることがあり、被害の進行を示す重要なサインとなります。
一方、ヤマトシロアリは細長いひも状の蟻道を作ります。これらの蟻道は湿った場所を求めて伸び、行動範囲はイエシロアリに比べて広くはありませんが、湿度の高い環境下では、建物の床下や壁内などを通じて住宅全体に被害を及ぼすことがあります。
ヤマトシロアリの蟻道は、しばしば床下の湿った木材などに見られ、湿度管理がシロアリ防除の鍵となります。
アメリカカンザイシロアリは、蟻道を作らない特性がありますが、被害箇所の近くで砂のような顆粒状の糞を見つけることができ、これがアメリカカンザイシロアリの活動の兆候となります。
これらの糞の存在は、直接的な蟻道の有無にかかわらず、シロアリの活動を示す重要な指標です。
種類 | 蟻道の特徴 |
---|---|
イエシロアリ | 幅が横に広がりやすい。固定された塊状の巣を中心に蟻道を伸ばし、行動範囲を広げる。被害を深刻化させる。 |
ヤマトシロアリ | 細長いひも状。湿った場所を求めて蟻道を伸ばし、行動範囲は比較的狭いが、住宅全体に被害を拡大することがある。 |
アメリカカンザイシロアリ | 蟻道を作らない。被害のある箇所の付近に砂のような顆粒状の糞を確認することができる。 |
関連記事:アメリカカンザイシロアリとは?生態と被害状況を徹底調査
シロアリの初期症状が出やすいチェックポイント
シロアリ被害を発見するためには、特定の場所を定期的にチェックすることが重要です。
チェックポイント | 場所 |
---|---|
フン | 床、壁際、窓際など目につきやすい場所 |
蟻道 | 家の基礎や壁、床下などシロアリが移動する経路沿い |
畳 | 部屋の隅や畳の下、畳が沈んでいるか |
基礎 | 家の周囲、特に地面と家の接点 |
コンクリート | 基礎や壁にある微細な亀裂や隙間 |
床下 | 特に湿気が多いエリア、梁や支持材 |
まず、シロアリのフンが見られる場所を確認してください。これは小さな粒状で、木材を食べた後の残骸です。次に、蟻道の存在を探しましょう。これはシロアリが移動する際に作る泥の道で、しばしば家の基礎や壁に沿って見られます。
畳や床下もチェックの対象です。畳が異常に沈んだり、床下の木材に空洞がある場合、シロアリの被害が進行している可能性があります。また、家の基礎やコンクリートの隙間も注意深く見てください。シロアリは微細な隙間からも侵入することができ、特に家の基礎周りは被害が見つかりやすい場所の一つです。
これらのエリアに異常が見られた場合、シロアリの存在を疑い、さらなる対策を検討する必要があります。
シロアリが発生する原因は、そのほとんどが「シロアリが住みやすい環境」になってしまっていることが原因です。その環境を整備することでも対策することができます。
関連記事:シロアリの原因と住み着く条件とは?シロアリを徹底解説!
シロアリの初期症状を見つけた時の対処法
シロアリの初期症状を見つけた時は、すぐに対応することが大切です。あっという間に広がってしまうので、早く対応するようにしましょう。
シロアリの蟻道を見つけた場合、即座に適切な対処法を講じることが重要です。
最初のステップとして、蟻道やその周辺のさらなる被害状況を確認し、蟻道の範囲を特定します。ただし、無計画に蟻道を破壊することは避け、まずは専門のシロアリ駆除業者に連絡を取ることが推奨されます。
プロの業者は、被害の全体像を正確に把握し、シロアリの種類を特定した上で、最も効果的な駆除計画を立ててくれます。自分で対処しようとする前に、専門家の診断を受けることで、被害の拡大を防ぎ、長期的な解決策を得ることができます。
また、家全体の湿度管理を見直し、シロアリが好む環境を取り除く予防策も同時に検討しましょう。
殺虫剤は巻いてはいけない!
シロアリの蟻道を発見した際に、市販の殺虫剤を直接蟻道に巻くことは推奨されません。
この方法は、一時的にシロアリを撃退するかもしれませんが、コロニー全体を駆除することはできず、根本的な解決には至りません。さらに、不適切な殺虫剤の使用は、シロアリを他の場所へと散らばせ、被害を拡大させる恐れがあります。
また、殺虫剤の成分が人やペットの健康に悪影響を及ぼす可能性も考慮する必要があります。
正しい対処法としては、蟻道の存在を確認したらすぐに専門のシロアリ駆除業者に依頼することが最適です。専門業者は、被害の程度を正確に評価し、環境に優しい方法でシロアリのコロニーを根絶するための適切な処置を行います。
自己判断での殺虫剤使用は避け、専門家の知識と技術に頼るべきです。
シロアリが拡散してしまうケース
シロアリが拡散してしまう主なケースは、忌避効果のある殺虫剤を使用した際です。
特に、家屋や庭に住み着いたシロアリを対象に、一般的なハエ・ゴキブリ用の市販殺虫剤を使用すると、この問題が発生しやすくなります。
これらの殺虫剤に含まれるピレスロイド成分には忌避効果があり、シロアリを一時的に退治することはできても、生き残ったシロアリが他の場所へ散らばり、結果的に被害箇所を拡大させてしまう可能性があります。
殺虫剤から逃れたシロアリは新たな食害や営巣活動を始め、本来の駆除目的とは逆効果になることが多いのです。
このため、ピレスロイド系の殺虫剤は、シロアリの予防やピンポイントでの一時的な対策に留め、本格的な駆除には専門業者の介入が推奨されます。
ケース | 説明 |
---|---|
忌避効果のある殺虫剤の使用 | 忌避成分が含まれる殺虫剤を使用すると、生き残ったシロアリが他の場所へ散らばり、被害を拡大させる。 |
不適切な殺虫剤の選択 | ハエ・ゴキブリ用の市販の殺虫剤を使用すると、一時的にはシロアリを退治できるが、拡散を引き起こす可能性がある。 |
使用できる殺虫剤
シロアリ駆除に適した殺虫剤は、ピレスロイド系ではなく、シロアリ専用の製品を選ぶべきです。
シロアリ用殺虫剤は、忌避効果ではなく、シロアリを直接駆除することに特化した成分を含んでおり、シロアリが巣や蟻道内に持ち帰り、コロニー全体に影響を与えるよう設計されています。
これらの殺虫剤は、土壌処理剤やベイトシステムとして利用され、シロアリの巣を直接的に対象とするため、拡散を防ぎつつ効果的にコロニーを減少させることが可能です。
また、予防目的であれば、忌避効果を持たないピレスロイド系殺虫剤を基礎部分やシロアリの侵入が予想される箇所に限定して使用することが効果的です。しかし、大規模な被害やコロニーの存在が確認された場合は、これらの手段では不十分であり、専門業者による対策が必要となります。
殺虫剤の種類 | 特徴 |
---|---|
シロアリ専用の殺虫剤 | シロアリを直接駆除することに特化しており、コロニー全体に影響を与えることができる。 |
ピレスロイド系殺虫剤(予防目的) | 忌避効果を持たないピレスロイド系殺虫剤は、予防目的で限定的に使用すると効果的。 |
殺虫剤を使用しない方法
シロアリの羽アリや成虫を駆除する際、殺虫剤を使用しない方法も有効です。
例えば、掃除機を使って羽アリを吸引する方法は、直接的かつ迅速に個体を除去できるため、シロアリの拡散を防ぐのに役立ちます。吸引後は、掃除機の中身をすぐに適切に処理し、シロアリが外部に逃れないよう注意が必要です。
また、粘着テープやコロコロクリーナーを使用して羽アリを捕獲する方法も、化学物質を使用せずに済むため、家の中やペットがいる環境に適しています。さらに、70℃~100℃の熱湯をかける方法も、羽アリの駆除に効果的ですが、使用する際は家屋へのダメージや火傷に注意が必要です。
これらの方法は、シロアリの初期発見や小規模な被害に対する応急処置として有効ですが、広範囲の被害やコロニーの存在が疑われる場合は、やはり専門業者による駆除が推奨されます。
方法 | 説明 |
---|---|
掃除機を使用する | 羽アリや成虫を直接吸引し、即座に除去することができる。 |
粘着テープやコロコロクリーナーを使用 | 羽アリを物理的に捕獲し、化学物質を使用せずに処理する。 |
熱湯をかける | 70℃~100℃の熱湯をかけてシロアリを駆除する。使用時は周囲の安全と家屋への影響に注意が必要。 |
シロアリは自然消滅するの??
シロアリ群れが自然に消滅するまでの時間は、種類や環境条件によって異なります。例えば、食物源が豊富な場所では、シロアリ群れは長く生存し、大きく成長することがあります。
一方で、食物源が枯渇したり、駆除剤や環境の変化の影響を受けたりすると、群れは衰退しやすくなります。しかし、一般的な家庭環境では、これらの条件が自然にそろうことは稀であり、シロアリ群れの自然消滅を期待するのは現実的ではありません。
シロアリは、30年ほど生きる種類もあります。自然に消滅する可能性は、0%に近いと言われています。
関連記事:シロアリの寿命は30年!生態について
まずはプロに相談することが大切!
プロが行うシロアリ駆除の再発生率は2%以下と言われています。自分で行った場合の再発生率は非常に高いためプロを検討すると安心です。
シロアリの蟻道を発見した際、最も重要な初動として挙げられるのは、専門のシロアリ駆除業者に相談することです。
専門業者は、シロアリの種類の特定から被害の範囲調査、最適な駆除方法の提案まで、総合的なサービスを提供します。自己判断での処置は、場合によっては被害を拡大させるリスクがあります。
また、専門業者は定期的なメンテナンスや予防策の提案も行い、シロアリによる被害の再発防止にもつながります。
プロの目から見たアドバイスは、家屋を守る上で非常に価値があり、被害の早期発見・早期対応にも効果的です。そのため、シロアリ被害に遭遇したら、迷わず信頼できるプロに相談することが最善の選択と言えるでしょう。
悪徳業者に注意
シロアリ駆除を依頼する際は、悪徳業者に注意が必要です。
中には、不必要なサービスを勧めてくる業者や、他の昆虫の巣をシロアリの蟻道と誤認させ、高額な駆除費用を請求するケースがあります。
悪徳業者の多くは、緊急性を煽るような言葉を使い、正確な被害状況の説明を避けがちです。信頼できる業者選びのためには、複数の業者から見積もりを取り、具体的な対策プランや費用の内訳を比較検討することが重要です。
また、業者選びの際には、口コミや評判、過去の実績を確認することも有効です。
怪しい勧誘には応じず、冷静に業者の信頼性を判断することが、被害を最小限に抑え、適切な対応を取るために必須となります。
嫌な思いをしたくない!シロアリ駆除業者の選び方
適切なシロアリ駆除業者を選ぶには、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
まず、業者が持つ資格や認定を確認しましょう。公的な認定を受けた業者は、信頼性が高く、専門的な知識と技術を有しています。次に、実績や口コミをチェックすることも重要です。過去の顧客のフィードバックや評価は、業者のサービスの質を判断する上で役立ちます。
また、駆除方法や使用する薬剤の種類、保証内容などを事前に明確にしておくことも大切です。明確な見積もりと契約内容を提供する業者を選ぶことで、後々のトラブルを避けることができます。
さらに、アフターサービスや定期的な点検サービスを提供しているかも確認すると良いでしょう。これらのポイントを基に、複数の業者を比較検討し、最も適したシロアリ駆除業者を選びましょう。
自分のエリアでおすすめのシロアリ駆除業者を調査していますので、参考にしてみて下さい。
九州・沖縄エリア | おすすめシロアリ業者
中国・四国エリア | おすすめシロアリ業者
近畿エリア | おすすめシロアリ業者
中部エリア | おすすめシロアリ業者
関東エリア | おすすめシロアリ業者
北海道・東北エリア | おすすめシロアリ業者
シロアリ被害事例と学ぶ教訓:失敗から学ぶ
シロアリ駆除は専門的な技術を要します。目に見える被害が少なくても、床下が大変なことになっているケースもあります。
シロアリ被害は数多くの家庭で発生しており、後に残る教訓は計り知れない価値があります。
事例を通じて明らかになるのは、早期発見と適切な対策の重要性です。多くのケースで、被害が顕著になる前に適切な予防措置を講じていれば、大きな損害を避けることができたという事実が浮き彫りになります。
シロアリ被害の事例を学ぶことは、同様の失敗を繰り返さないための警鐘となり、家を守るための具体的なステップを踏むための動機付けとなります。
実際のシロアリ被害事例
ある家庭では、床下の異常なたわみと階段の湿気が高いことに気づきました。
初めは気候の変化によるものと思い込み、特に対策を講じませんでした。しかし数ヶ月後、床板を取り除いた際に広範囲にわたるシロアリの被害が発覚しました。
構造材の多くがすでに深刻な損傷を受けており、大規模な修復作業が必要となりました。この事例からは、床下や壁の湿度が高い場合や、構造に異常が見られる場合は、ただちに専門家に相談すべきであるという教訓が得られます。
関連記事:シロアリによる火災と家屋の被害
シロアリ被害は一度の駆除で完全に終わるものではありません。継続して依頼できるとこに頼むようにしましょう。
監修者コンテンツの監修をした人
クロモリ ユウキ
air Inc.代表。マーケティング会社を経営しています。地方企業を支援しています。市場調査のガイドラインを監修。
シロアリ博士
シロアリ防除施工士。シロアリ会社に勤務しながらシロアリの生態の情報発信をしています。シロアリに関する情報を監修。
岳下斉弘
株式会社サクセス代表。建築設計会社を経営する設計士。リノベーション協議会会員。住宅に関する情報の監修。
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