羽アリが大量発生しているのは、近くにシロアリの巣があるから
ある日、家の窓辺に突如として現れた羽アリの大群。
初夏の日差しを浴びながら、何気なく窓の外を眺めてみると異変に気がつく事があります。一見するとただの羽アリかもしれませんが、実はこれ、家の安全を脅かすシロアリの一種である可能性が高いのです。
特に、イエシロアリ、ヤマトシロアリ、そしてアメリカカンザイシロアリといった、日本国内で活動する主なシロアリたちは、繁殖期になると羽アリとして大量に飛び立ち、新たな住処を探します。
この現象が見られたならば、それはすでにあなたの住まいのどこかにシロアリの巣がある、または近隣から飛来した証拠かもしれません。
この兆候を見逃すことなく、適切な対策を講じることが、家を守るための第一歩となります。
この記事では、羽アリの大量発生を目撃した際に何をすべきか、そして家をシロアリの脅威から守るための知識と対策を詳しく解説していきます。
- 羽アリの大量発生が示すシロアリの警告サインと、その見分け方。
- 羽アリが室内外の窓に大量発生した際の即時対応策。
- 定期的な住宅点検と予防処理の重要性。
シロアリ博士
しろあり防除施工士/シロアリ駆除業者勤務15年 これまで、シロアリ駆除を100件担当した経験がります。シロアリに関する情報を監修しております。
クロモリ ユウキ
1989年福岡市生まれ 2023年1月air Inc.を設立/web歴15年/マーケティング歴5年 建築学部卒。大学在籍中からwebマーケティングを研究し、2020年webメディアを事業譲渡。2022年までプライム上場企業マーケティング部にパートナーメンバーとして在籍。地方でマーケティングをやっています。
建築事務所タケシタ代表
長崎市で建築会社を経営。二級建築事務所として、設計や建築の監修を行っています。当メディアでは、建築情報に関する監修を行いながら、外壁の劣化やシロアリから建築を守るための情報発信に貢献しています。監修メディア:「外壁ビフォーアフター」「シロアリバスターズ」
シロアリに関して全く知識がない方でも理解できるように、基本から丁寧に説明していきます。シロアリによる被害を最小限に抑えるために、どのような点に注意すべきか、具体的なアドバイスも交えながら解説していきます。
羽アリの大量発生!何が起こってるの?
羽アリが大量発生しているとゾッとしますよね!一瞬で大量に湧いてくる羽アリは数万匹と言われています。
羽アリの大量発生は、シロアリのコロニーが成熟し、新しい繁殖地を求める時期に起こります。
この現象は主に春から夏にかけて見られ、特に湿度の高い日に多く発生します。羽アリが突如として室内や室外に現れることは、シロアリの巣が近くにある可能性が高いです。
大量発生した羽アリを見かけたら、それはシロアリ被害の早期発見のチャンスとも言えます。即座にシロアリ対策の専門家に相談し、住宅の点検や適切な処置を行うことが重要です。
放置すると、シロアリによる建物の損傷が進行し、修復費用が増大する可能性があります。羽アリの大量発生を軽視せず、迅速に対応することが肝心です。
関連記事:羽アリ大量発生のタイミングと原因
羽アリの正体は「シロアリ」だった!
羽アリはシロアリの繁殖形態の一つで、シロアリコロニーの中で唯一、繁殖能力を持つ成虫です。
春から夏にかけて、コロニーが一定の成熟度に達すると、羽アリは大量に発生し、外界へと飛び出していきます。この群飛は、新たな繁殖地を探し、新しいコロニーを形成するための自然な過程です。
羽アリは飛翔能力があり、風に乗って広範囲にわたって移動することができます。これを「群飛」と言います。
羽アリが地上に落ちると、翅を落とし、雄と雌がペアを作って地中に潜り、新しいコロニーの形成を始めます。この過程はシロアリの生態系において極めて重要で、シロアリの分布を広げる役割を果たしています。
羽アリ大量発生のシグナル:住宅への影響を理解する
羽アリの大量発生は、シロアリが活動的であることの明確なシグナルです。
これは住宅にとって無視できない警告であり、シロアリが構造材に潜んでいる可能性が高いことを示しています。シロアリは木材を食べ、家の構造的な強度を弱めることができるため、羽アリの発生を見過ごすと、時間とともに重大な損傷を引き起こすリスクがあります。
羽アリが突然室内や家の周囲に現れた場合、既に広範囲の被害が発生している可能性があり、速やかな対策が求められます。
羽アリを見つけたら、シロアリの専門家による家の全体的な検査を行い、必要に応じて駆除や修復を行うことが重要です。
関連記事:羽アリ発生の前兆とシロアリの見分け方
羽アリの大量発生する主な時期
羽アリが大量発生する主な時期は、春から初夏にかけてです。
この時期は、気温の上昇と共に湿度も高くなり、シロアリにとって理想的な繁殖条件が整います。シロアリの群飛は、主に夕暮れ時から夜にかけて発生することが多く、湿度の高い静かな夜に最も顕著に見られます。
この時期に羽アリが見られる主な理由は、成熟したシロアリコロニーが次世代のために新しい巣地を探しているからです。羽アリは新たな繁殖地を見つけるために巣から飛び出し、適切な場所で翅を落とし、地中に潜って新しいコロニーを形成します。
この自然な行動パターンは、シロアリがその生態系で繁栄し続けるための重要な過程です。
シロアリの群飛のタイミングと種類
シロアリの種類 | 群飛のタイミング |
---|---|
ヤマトシロアリ | 4月〜5月の雨あと |
イエシロアリ | 6月〜7月の夕暮れ時 |
アメリカカンザイシロアリ | 毎年6月から10月の間の日中 |
この表は、シロアリの種類ごとに群飛を行う時期をまとめたものです。
関連記事:アメリカカンザイシロアリとは?生態と被害状況を徹底調査
羽アリが大量発生しやすい時期
羽アリが大量発生する時期は、主に春から夏にかけてですが、特に種類によって活動のピークが異なります。
この時期になると、シロアリのコロニーは成熟し、繁殖のために羽アリを大量に放出します。羽アリの大量発生は、新たな巣地を求めるシロアリの自然な行動の一部であり、特定の時期に発生することで、どの種類のシロアリが活動しているかの重要な手がかりとなります。
羽アリの見分け方や、それぞれの種類に特徴的な発生時期を知ることは、適切な予防策や駆除方法を選択する上で役立ちます。
また、羽アリの大量発生はシロアリの巣の近くで起こるため、家の周囲や近隣でこの現象を目撃したら、シロアリ被害の可能性に注意し、早期に専門家に相談することが推奨されます。
種類 | 羽アリ発生時期 | 生息環境 | 特徴 |
---|---|---|---|
イエシロアリ | 6月から7月 | 湿度が高く、木材が豊富な環境 | 家屋の構造材に大きな被害を与える可能性がある。光に引き寄せられる傾向がある。 |
ヤマトシロアリ | 4月から5月 | 主に地中や床下など、地面に近い湿った環境 | 日本国内で最も広く生息する。湿度を好み、主に床下などの湿った木材を食害する。 |
アメリカカンザイシロアリ | 7月から10月 | 乾燥した環境にも適応し、乾燥した木材にも生息 | 比較的新しく侵入した種で、生息範囲を拡大中。乾燥した木材に被害を与える能力が特に高い。 |
イエシロアリの時期
イエシロアリは、日本国内で最も一般的に見られるシロアリの一種で、特に6月から7月にかけて羽アリが大量発生する傾向があります。
この期間は、気温が上昇し湿度も高くなるため、イエシロアリにとって最適な繁殖条件が整います。イエシロアリの羽アリは、成熟したコロニーから飛び立ち、夕方から夜にかけて最も活動的になります。
この時期に羽アリを見かけた場合、それはイエシロアリの活動が活発であることを示しており、シロアリ被害への警戒が必要です。
羽アリの大量発生を目撃したら、それがどの種類のシロアリによるものかを識別することが重要であり、イエシロアリの場合は特に早期の対策が求められます。
シロアリ防除の専門業者による調査を受け、必要な措置を講じることで、被害の拡大を防ぐことができます。
ヤマトシロアリの時期
ヤマトシロアリは日本国内で最も広く生息するシロアリの一種であり、その羽アリは主に4月から5月にかけて大量発生することが多いです。
この期間は、春の温かい気候がヤマトシロアリにとって繁殖に適した条件を提供します。ヤマトシロアリの羽アリは、特に湿度が高く、木材や土といった自然素材が豊富な環境を好むため、家の周りの庭や公園などで発生を見かけることがあります。
この時期に羽アリが大量に飛び回っているのを目撃した場合、それはヤマトシロアリの繁殖活動が活発である可能性が高く、家の周囲や構造にシロアリが侵入しているサインとして警戒が必要です。
早期の発見と対策が、被害を最小限に抑える鍵となります。
アメリカカンザイシロアリの時期
アメリカカンザイシロアリは、比較的新しく日本に侵入した種であり、現在その生息範囲を拡大しつつあります。
この種の羽アリは、主に7月から10月にかけて大量発生する傾向にあります。アメリカカンザイシロアリは乾燥した環境にも適応する能力が高く、建物の乾燥した木材部分に深刻な被害を与えることができます。
この時期に羽アリが見られる場合、それはアメリカカンザイシロアリが活動している可能性があり、注意が必要です。特に暖かい季節から秋にかけての発生は、この種のシロアリに特有の現象です。
生息範囲がまだ狭いとはいえ、既に被害の報告がある地域では、この時期には特にシロアリ防除のための対策を強化し、定期的な点検と必要に応じた処理を行うことが推奨されます。
関連記事:アメリカカンザイシロアリとは?生態と被害状況を徹底調査
羽アリが室内の窓で発生している場合
羽アリが室内、特に窓付近で大量発生している場合、これは住宅内部、特に壁の中でシロアリが活動している可能性が高いです。
シロアリは構造材を侵食し、その結果として家の強度や安全性に重大な影響を及ぼす可能性があります。
羽アリは光を求めて窓や照明の方向に移動する傾向があるため、家の中で羽アリを目撃するということは、シロアリが既に建物のあちこちに広がっている可能性があります。
水回りや湿気の多い場所はシロアリにとって理想的な環境を提供するため、トイレ、キッチン、お風呂場などでの羽アリの発生にも注意が必要です。
シロアリが発生しやすい場所
原因 | 説明 | 対象エリア | 注意点 |
---|---|---|---|
湿気の多い環境 | シロアリは湿度が高い場所を好むため、特に湿気の多い場所では発生しやすい。 | トイレ、キッチン、お風呂場などの水回り | 定期的な換気や湿気対策が必要 |
木材へのアクセス | 壁内や床下にある木材へ容易にアクセスできる状況は、シロアリの発生につながる。 | 壁内、床下 | 木材が土に直接触れていないかチェックする |
光への引き寄せ | 羽アリは光を求めて移動する傾向があるため、窓や照明の周りで目撃されやすい。 | 窓周辺、照明器具の近く | 羽アリの発生を見つけたら光源の周りを特にチェック |
既存のシロアリの巣 | 室内で羽アリが見つかる場合、既に家の構造部分でシロアリが巣を作っている可能性がある。 | 家全体の構造部分 | 専門家による全体的な調査と処置が必要 |
シロアリの蟻道がないか確認する事が重要です。家の中や周りに「蟻道」や初期症状がないか探ってみましょう。
関連記事:シロアリが蟻道を作りやすい場所
室内で羽アリが大量発生する原因
室内での羽アリの大量発生は、住宅内にシロアリのコロニーが存在し、成熟していることを示しています。
特に、壁の中や床下など、人の目に触れない場所でシロアリが繁殖している場合、羽アリは新たな繁殖地を求めて大量に飛び出します。
シロアリは湿度が高く、木材などのセルロースを含む素材が豊富な環境を好むため、水回りや湿気が多い場所での発生が多く見られます。
さらに、羽アリは光に引かれる性質があるため、室内で光源に向かって移動する際に、窓辺などで目撃されることが多いのです。
この現象は、シロアリの活動が既に住宅の構造に影響を与えている可能性があるため、見つけ次第、迅速にシロアリ対策の専門家に調査と対応を依頼することが肝心です。
専門家による適切な処置は、シロアリによる更なる被害を防ぐ上で不可欠です。
室内で羽アリを見つけたら:初期反応とすべきこと
室内で羽アリを見つけた際の初期反応は、冷静に状況を把握することが重要です。
まずは、羽アリがどの程度の数存在するか、どのエリアから多く現れているかを確認しましょう。羽アリは光源に引き寄せられるため、窓や照明の周辺で多く見られることがあります。
発見した羽アリは掃除機などで取り除き、被害の拡大を防ぎます。次に、シロアリの発生源となりうる場所、特に水回りや湿気の多い場所、木材が露出している箇所をチェックし、異常がないか視覚的に確認します。
殺虫剤を使いたくなりますが、使ってはいけないケースがあります。悪化する事があるので、慎重に検討する事が必要です。
これらの初期対応後、速やかにシロアリ防除の専門業者に連絡し、家全体の詳細な調査を依頼することが推奨されます。早期に専門家の手を借りることで、シロアリ被害を最小限に抑えることが可能です。
関連記事:シロアリの初期症状を見つけた時の対処法
壁の中のシロアリ:隠れた脅威を見つけ出す
壁の中のシロアリは、住宅の構造に深刻なダメージを与える隠れた脅威です。
シロアリは主に木材を食害し、見た目では被害の程度を判断することが難しいため、定期的な検査が重要になります。シロアリ被害の初期サインには、壁や床の異常な音、細かい木くずの蓄積、壁紙のふくれなどがあります。
これらのサインを見逃さないためにも、家の中の隅々まで定期的にチェックし、特に湿気の多い場所や木材が直接土に触れている箇所に注意を払うことが必要です。
壁の中のシロアリを見つけ出すには、専門の機材を使用した調査が効果的です。
専門業者は、赤外線カメラや音響検査器を用いて、シロアリの活動の兆候を探し出します。早期発見と適切な処置は、家を守る上で不可欠なステップです。
室内の窓にシロアリが大量発生した場合の対処法
室内の窓にシロアリの羽アリが大量発生した場合、迅速かつ効果的な対処が必要です。
まず、羽アリを物理的に除去することから始めます。掃除機を使って羽アリを吸い取り、その後は掃除機の袋を適切に処理してください。
次に、羽アリが集まる窓周辺やその他のエリアを特定し、シロアリが好む湿った環境を改善するための措置を講じます。
例えば、漏水している箇所がないか確認し、あれば修理し、部屋の換気を改善します。さらに、家の周囲を点検し、シロアリが侵入しやすい隙間やひび割れがないか確認し、必要に応じて封鎖します。
これらの初期対処後、シロアリの専門業者による詳細な調査と対策を依頼することが不可欠です。
専門業者は、羽アリの発生源を特定し、家全体のシロアリ対策を行うことで、再発を防ぎ、住宅を守ることができます。
関連記事:シロアリの初期症状を見つけた時の対処法
羽アリが室外の窓で発生している場合
羽アリが室外の窓で大量発生している場合、これは周囲の環境にシロアリの巣が存在している可能性を示しています。
特に外壁や庭にシロアリが発生している場合、それらの場所が羽アリの源となっていることがあります。
また、近隣の民家や自然環境から羽アリが飛来している可能性も考えられます。
アメリカカンザイシロアリのように、乾燥した木材の中で生活する種類のシロアリの場合は、室内への侵入による被害が心配されます。しかし、ヤマトシロアリなど他の種類であれば、室外での発生は直接的な住宅の構造への被害にはつながりにくいです。
重要なのは、羽アリが室内に侵入しないように対策を講じることで、窓やドアの隙間をしっかりと封鎖し、定期的に家の周囲を点検して、シロアリの侵入経路を塞ぐことが重要です。
原因 | 説明 | 発生場所 | 対策 |
---|---|---|---|
外壁の被害 | 外壁にシロアリが侵入して巣を作っている場合、羽アリが室外で発生しやすくなる。 | 外壁、基礎部分 | 外壁や基礎のひび割れを定期的にチェックし、修理する。 |
庭の木材 | 庭にある木材や枯れ枝、落ち葉などがシロアリの巣作りの材料になる。 | 庭、木材がある場所 | 庭の清掃を定期的に行い、木材や枯れ枝を適切に処理する。 |
近隣からの飛来 | 近くの土地や民家から羽アリが飛来してくることがある。特に、風向きによっては遠くからでも。 | 近隣地域 | シロアリの発生源を特定しにくいが、窓や扉の隙間を塞ぐなどして侵入を防ぐ。 |
自然環境 | 自然豊かな地域では、シロアリが生息しやすく、羽アリの飛来が多くなる。 | 自然が豊かな地域、庭 | 土地の環境に合わせたシロアリ対策を検討し、専門家に相談する。 |
室外で羽アリが大量発生する原因
室外で羽アリが大量発生する主な原因は、庭や外壁、さらには近隣の土地にシロアリの巣が形成されていることにあります。
庭にある木材や落ち葉の山、木の根本など湿度が高く木材が豊富な場所は、シロアリにとって理想的な生活環境を提供します。
外壁の被害の場合、シロアリが建物の基礎から壁に沿って侵入し、外壁内部で巣を作っている可能性があります。また、羽アリは新しい繁殖地を求めて飛び立つため、風に乗って遠くから飛来することも少なくありません。
特にアメリカカンザイシロアリの場合、乾燥した環境でも生きていくことができるため、室外だけでなく室内への侵入も警戒する必要があります。
しかし、すべてのシロアリが直接的な住宅への脅威となるわけではないため、見つけた場合でも過度に心配することなく、適切な予防策を講じることが大切です。
屋外での羽アリ発見:近くの木材から発生するケース
屋外で羽アリを発見することは、自然環境との直接的な関係を示しています。
羽アリはシロアリの成熟したコロニーから新たな繁殖地を求めて飛び立つため、その存在は周囲にシロアリの活動があることを意味します。
特に、自然豊かな地域や庭が手入れされていない場所では、シロアリにとって理想的な住処が多く存在します。
木材の残骸、枯れ木、湿った木の根など、湿度と栄養に富んだ場所はシロアリの巣作りに適しており、これらの環境に羽アリが集まるのは自然なことです。
しかし、これらの自然発生的な状況が住宅への被害に直結するわけではありませんが、屋外での羽アリの発見は、可能性として家への侵入経路を提供していることに注意を払うべきシグナルです。
外壁や庭木のチェックポイント:シロアリのサインを見逃さない
外壁や庭木をチェックする際には、シロアリの初期症状を見逃さないことが重要です。外にいる分は、直接的な被害はないですが、シロアリは寿命が30年ほどあるため、いつの間にか床下に侵入してくる事があります。
外壁には、シロアリが侵入するための微細なひび割れや穴を注意深く調べます。また、壁の下部や基礎部分に粉状の木くずや糞のようなものがないかをチェックすることも重要です。
庭木に関しては、根元や幹の部分に異常がないか観察します。
シロアリは特に根元の腐った木を好むため、木の根元が軟化している、または木くずが積もっている場合はシロアリの活動の可能性があります。
これらのサインを見つけた場合、早期に専門家に相談し、適切な対策を講じることが必要です。定期的なチェックによってシロアリの初期症状を捉え、被害を最小限に抑えることができます。
室外の窓にシロアリが大量発生した場合の対処法
室外の窓にシロアリの羽アリが大量発生した際には、まず落ち着いて対処することが重要です。
羽アリが室内に侵入しないよう、窓や扉の隙間をしっかりと封じることから始めます。粘着式の虫取りシートを窓の周辺に設置し、羽アリを物理的に捕獲する方法も有効です。
次に、羽アリの発生源となっている場所を特定するために、家の外壁や庭木、庭の木材などを注意深く調べ、シロアリの痕跡がないかチェックします。
発生源が見つかった場合は、可能な限り除去し、さらに庭の清掃を行い、木材や枯れ葉などを適切に処理します。
これらの自己対応後も羽アリの発生が続く場合や、発生源の特定が困難な場合は、シロアリ防除の専門業者に相談して、家と周辺環境の徹底的な調査と適切な処置を行ってもらうことが最善の策です。
早期の対応が、シロアリによる被害を最小限に抑える鍵となります。
羽アリが大量発生した時の3つの対処法
羽アリが大量発生した際の対処法は、即時対応、環境整備、専門業者への相談の3つに大別できます。
最初に、羽アリを見つけたときは迅速に物理的に除去し、室内に侵入するのを防ぐ即時対応が求められます。次に、家の周りの環境整備を行い、シロアリが好む湿度が高く、暗い場所を減らすことで再発生を防ぎます。
最後に、定期的な家の点検や適切な防除処理は専門業者に相談し、プロの手による対策を実施することが重要です。
これらの対処法を適切に行うことで、シロアリによる被害を最小限に抑え、家を守ることができます。
即時対応:羽アリを見つけたときの行動
羽アリの大量発生を目の当たりにした際の即時対応としては、まずは落ち着いて状況を把握することが大切です。
発見した羽アリは、掃除機を用いて迅速に吸い取る、粘着テープや虫取り紙を使用して捕獲するなど、物理的に除去します。
この時、窓や扉の隙間をチェックし、外からの侵入を防ぐために隙間を塞ぐ対策も忘れずに行いましょう。
また、室内の光源を減らして外の光に誘導することで、羽アリを室外に誘い出す方法も有効です。
羽アリが室内に大量に現れる場合は、それがシロアリ被害の兆候である可能性が高いため、すぐにシロアリの専門業者に相談し、家全体の点検を依頼することが重要です。
早期の対応が、将来的な被害の拡大を防ぐ鍵となります。
シロアリの専門業者への相談:いつ、どのように依頼するか
シロアリの専門業者への相談は、羽アリの大量発生を目撃した直後や、シロアリ被害の兆候が見られた時が適切です。
依頼する際は、まず複数の業者に連絡を取り、被害状況を説明した上で、無料点検や見積もりを依頼します。業者を選定する際には、実績や評判、対応の速さ、提供されるサービス内容や保証の有無などを比較検討しましょう。
相談する際には、発生している羽アリの種類、発見場所、被害の範囲、これまでに講じた対策など、可能な限り詳細な情報を提供することが重要です。
専門業者はこの情報を基に、家全体の状況を把握し、最適な防除計画を立案してくれます。信頼できる業者に早期に相談することで、シロアリ被害の拡大を防ぎ、安心した生活を維持することができます。
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継続的な監視とメンテナンス:家をシロアリから守るための方法
家をシロアリから守るためには、継続的な監視とメンテナンスが不可欠です。
このためには、年に1回の専門業者による定期的な点検を行い、特にシロアリが好む湿った環境や木材へのアクセスが容易な箇所に注意を払います。
また、自分で行える日常のメンテナンスとして、家の周りの排水溝の清掃、木材や紙類を直接地面に接触させない、庭の植物を家から離して植えるなどの対策を心掛けましょう。
湿気を抑えるための換気や、湿度の高い場所の除湿も重要です。これらの継続的な監視とメンテナンスにより、シロアリが家に侵入するリスクを最小限に抑えることができます。
万が一、シロアリ被害が発生しても、早期発見により対処が可能になり、大きな被害につながることを防ぐことができます。
シロアリから家を守るための防御策
シロアリから家を守るための防御策は、予防と定期的な点検が鍵となります。
まず、建物の基礎や外壁に隙間がないか確認し、あれば封じることでシロアリの侵入を防ぎます。また、庭木や植栽は建物から離れた場所に植え、木材や腐葉土を直接地面に置かないようにします。
湿気を好むシロアリを遠ざけるためには、家の周囲の排水を良くし、基礎部分の換気を促進させることが重要です。
さらに、シロアリ防除剤の適切な使用や、専門業者による予防処理も有効な手段の一つです。これらの防御策を講じることで、シロアリによる被害を未然に防ぎ、安全で快適な住環境を維持することができます。
定期的な住宅点検:シロアリリスクを最小限に
家をシロアリの脅威から守る最も確実な方法の一つは、定期的な住宅点検を実施することです。
専門の業者による年に一度の点検は、シロアリの初期被害を発見し、大きな損害につながる前に対処するために不可欠です。
点検では、シロアリが侵入しやすい地盤接触部分や湿気が多い場所、木材が露出している箇所などが特に注意深く調べられます。
また、専門業者は、シロアリの活動証拠だけでなく、将来的な被害を防ぐための予防策や改善提案も行います。
この定期点検に加えて、自分でも庭の木材や家の基礎部分の状態を定期的にチェックし、異常に気づいたらすぐに専門家に相談することが重要です。
定期的な住宅点検と予防措置により、シロアリリスクを最小限に抑えることができます。
予防処理の重要性:新築と既存住宅へのアプローチ
新築住宅におけるシロアリ予防処理は、建物を長期にわたり守るための重要な第一歩です。
多くの新築住宅では、建築時にシロアリ防止のための処理が施され、これには通常、5年間の保証期間が設けられています。
この期間内であれば、過度に心配する必要はありませんが、保証期間が終了する前に再度、専門業者による点検を受け、必要に応じて追加の予防処理を行うことが推奨されます。
一方で、既存の住宅、特に築年数が10年を超える物件では、定期的なシロアリ対策が不可欠です。
既にシロアリの侵入があった場合はもちろん、予防的な観点からも定期的な処理を行うことで、被害の拡大を防ぎます。新築と既存住宅ではアプローチが異なるため、それぞれの状況に応じた適切な予防処理が求められます。
築年数が10年を超えるとシロアリ発生率が急上昇
築年数が10年を超える住宅では、シロアリ発生のリスクが顕著に増加します。
研究によれば、10年以上経過した住宅のシロアリ発生率は30%を超えると言われており、これは住宅の老朽化と共にシロアリが侵入しやすくなる環境が形成されるためです。
特に、建築時の予防処理の効果が薄れてきたり、家の周りの環境変化によりシロアリが住みやすい条件が整ったりすると、発生率はさらに高まります。
このため、築10年を超える住宅では、ただでさえ増加するシロアリのリスクに対し、定期的な点検と予防処理の重要性が高まります。
予防処理は、シロアリ被害を未然に防ぐだけでなく、住宅の価値を維持し、快適な生活空間を守るためにも欠かせない対策となっています。
関連記事:築10年を超えると高まるシロアリリスク
嫌な思いをしたくない!シロアリ駆除業者の選び方
せっかく、シロアリを駆除したのにトラブルを抱えるのは嫌!トラブルを回避するにはポイントがあります!
適切なシロアリ駆除業者を選ぶには、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
まず、業者が持つ資格や認定を確認しましょう。公的な認定を受けた業者は、信頼性が高く、専門的な知識と技術を有しています。次に、実績や口コミをチェックすることも重要です。過去の顧客の口コミは、業者のサービスの質を判断する上で役立ちます。
また、駆除方法や使用する薬剤の種類、保証内容などを事前に明確にしておくことも大切です。明確な見積もりと契約内容を提供する業者を選ぶことで、後々のトラブルを避けることができます。
さらに、アフターサービスや定期的な点検サービスを提供しているかも確認すると良いでしょう。これらのポイントを基に、複数の業者を比較検討し、最も適したシロアリ駆除業者を選びましょう。
自分のエリアでおすすめのシロアリ駆除業者を調査していますので、参考にしてみて下さい。
九州・沖縄エリア | おすすめシロアリ業者
中国・四国エリア | おすすめシロアリ業者
近畿エリア | おすすめシロアリ業者
中部エリア | おすすめシロアリ業者
関東エリア | おすすめシロアリ業者
北海道・東北エリア | おすすめシロアリ業者
シロアリ被害は一度の駆除で完全に終わるものではありません。継続して依頼できるとこに頼むようにしましょう。
監修者コンテンツの監修をした人
クロモリ ユウキ
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株式会社サクセス代表。建築設計会社を経営する設計士。リノベーション協議会会員。住宅に関する情報の監修。
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